
🌟 はじめに:高山病は誰にでも起こりうる
標高2500mを超える場所に行くと、頭痛や吐き気、めまいなどの症状が出ることがあります。
それが「高山病」。登山者だけでなく、ロードバイクで山岳ルートを走る人や、観光で高地に訪れる人にも起こりうるものです。
筆者自身も、乗鞍岳(標高2702m)をロードバイクで登った際、同行者が2500mを超えたあたりで高山病の症状に苦しんだ経験があります。休憩しても回復せず、最終的には完走したものの、下山した途端に症状が消えたという印象的な体験でした。
この記事では、高山病の症状・原因・なりやすい人の特徴・予防策・対処法を、初心者向けにわかりやすく解説します。
🧠 高山病とは?|症状と原因を知ろう
主な症状
- 頭痛
- 吐き気・嘔吐
- めまい・ふらつき
- 倦怠感・食欲不振
- 睡眠障害・息切れ
原因
- 標高が高くなると空気中の酸素濃度が低下
- 体が酸素不足に適応できず、様々な不調が起こる
- 発症は標高2500m以上が目安。個人差あり
👤 高山病になりやすい人の特徴
- 体力に自信がある人:ペースを上げすぎて酸素不足に
- 睡眠不足・疲労がある人:体の回復力が落ちている
- 水分不足・空腹状態:血流や代謝が低下
- 初めて高地に行く人:体が高所に慣れていない
筆者の体験でも、同行者は普段から体力があるタイプでしたが、標高2500mを超えたあたりで急に頭痛と吐き気を訴え、休憩しても回復せず。下山後はすぐに元気になったことから、高山病は“その場で治す”より“標高を下げる”ことが最も効果的だと実感しました。
🧳 高山病の予防策|事前準備と装備
登山・高地移動前の準備
- 前日はしっかり睡眠をとる
- 水分を多めに摂取しておく
- 食事は消化の良いものを選ぶ
- 体調が悪いときは無理に行動しない
持っておくと安心な装備
- 防寒着(フリース・レインウェア・ダウンなど)
- 水分補給用のボトル(1〜2L)
- 行動食(ゼリー・ナッツ・チョコなど)
- 酸素缶(予備として)
- 帽子・サングラス・日焼け止め(紫外線対策)
🚶♀️ 高地での行動で気をつけること
- ペースはゆっくり、呼吸を意識して登る/走る
- こまめな水分補給と軽食でエネルギー維持
- 休憩はこまめに、深呼吸をしながら体を慣らす
- 頭痛や吐き気を感じたら、無理せず行動を中止する
- 仮眠や睡眠中に発症することもあるので、寝る前の水分補給は忘れずに
🆘 高山病になってしまったらどうする?
- 登山や移動を中止し、標高の低い場所へ下山・移動
- 水分を摂り、体を温めて安静にする
- 酸素缶や市販薬があれば使用する
- 症状が重い場合は、救護所や医療機関へ相談
📝 まとめ:高山病は“標高を下げる”が最も効果的
高山病は、誰にでも起こりうる体の反応。
大切なのは、事前の準備・ゆっくりした行動・無理をしない判断力です。
筆者の体験でも、休憩では回復せず、下山した途端に症状が消えたことから、標高を下げることの重要性を実感しました。
登山・自転車・アウトドアで高地に挑戦する際は、「登ること」より「無事に帰ること」を大切に。安全で楽しい高地体験を目指しましょう。