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夜行フェリーで伊豆大島へ|輪行キャンプと嵐の船旅

🚢 はじめに|嵐の夜、伊豆大島へ向かう船旅が始まる

2025年11月。伊豆大島でのキャンプ旅は、出発前から波乱含みだった。
ちょうど同じタイミングで、自転車イベント「全日本マスターズ選手権」と「三原山ヒルクライム大会」が開催されており、島は自転車関連の来島者で混雑。ジェットフォイルは輪行禁止となり、私たち自転車キャンプ組はフェリー一択。しかも、1ヶ月前の時点で予約は満席。キャンセル待ちでようやく席を確保できた。

仲間も同様にキャンセル待ちで滑り込み。レンタカー組はジェットフォイルを予約していたが、出発当日には大型低気圧が関東に接近。大雨と強風で、ジェットフォイルは結局欠航となり、代わりに八丈島行きの橘丸が臨時便として伊豆大島へ向かうことになった。


🌧️ 出発前の苦労と竹芝桟橋までの道のり

10月31日、私は会社に自転車とキャンプ道具を持ち込んで出勤。退勤後、そのまま竹芝桟橋へ向かった。
すでに天候は荒れ模様。大雨と強風の中、地下鉄で大門駅まで移動し、そこから徒歩で桟橋へ。輪行を解かずに荷物を抱えての移動は、想像以上に体力を削られた。

竹芝桟橋に着くと、同じように輪行の自転車を抱えた人たちがちらほら。やはりイベントの影響で、普段より輪行客が多い印象だった。

乗船券発券はQRコードでできるので便利(筆者撮影)

🍜 船内で過ごす嵐の夜

22時、定刻通りにフェリーは出港。甲板は大雨と強風でずぶ濡れ。とても外に出られる状況ではなく、私たちは船内で飲みながら過ごすことにした。

島海苔塩ラーメン(筆者撮影)

途中、船内レストランへ移動。私は「島海苔塩ラーメン」を注文。窓の外は真っ暗で何も見えないが、船で移動しながらラーメンをすするという体験は、非日常感があって妙に楽しい。
レストランの雰囲気も落ち着いていて、嵐の夜に漂う静かな時間が印象的だった。

船内食堂の窓の眺めを撮ろうと思ったが、外は真っ暗闇と窓に付いた雨粒。我々が映り込む。(筆者撮影)

🛏️ 2等椅子席と船の揺れ

今回の席は2等椅子席。リクライニングはできるし、隣との仕切りもあるが、やはり寝るには厳しい。
浦賀水道を越えたあたりから船の揺れが大きくなり、私は自分の席で横になって過ごすことにした。
事前に酔い止めを飲んでいたおかげで船酔いはせずに済んだが、眠りは浅く、夜が長く感じられた。


📶 さるびあ丸、新たなネット回線Starlink

StarlinkフリーWiFiの案内(筆者撮影)

さるびあ丸のネット環境で昨年との違いがひとつ。
それは衛星通信Starlinkを利用したフリーWiFiが導入されていたこと。陸地から離れた外洋でもネット接続の手段が増えたことはありがたい。
試しに実際に使ってみた感想は「無いよりマシ」という程度だった。

📝 まとめ|嵐の夜でも、船旅は旅の一部

船の現在位置案内モニター(筆者撮影)

嵐の夜に出発した伊豆大島へのフェリー旅は、予想以上にドラマチックだった。
輪行キャンプという目的に加え、自転車イベントの影響、天候の急変、そして船内で過ごす静かな時間。すべてが旅の一部として記憶に残る。

次回は、伊豆大島に到着してからのキャンプ初日。設営と島の自然に触れる時間をお届けします。

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